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もともと、Tシャツは農民や労働者などが着用する、簡素なアンダーシャツ(下着)のことでした。 アンダーシャツ(下着)としてのTシャツから、アウター(街着)へと変身を遂げたきっかけは、1950年代の映画「欲望という名の電車」でマーロン・ブランドが、「理由なき反抗」でジェームス・ディーンがTシャツを着たことによるようです。その当時、映画を見た若者達が、Tシャツの胸や背中に自分が所属するグループ名などを書きなぐったのが、今日のTシャツへの文字やイラストを入れることの始まりとも考えられます。それ以降、大手企業のロゴなどをプリントした広告としてのTシャツが広まり、一種のコミュニケーションツールとして、若者たちに愛されるようになりました。 そして、Tシャツは大量生産されることにより身近になっていき、市民権を得、ありとあらゆるTシャツが作られるようになっていきました。 ・70年代前半のヒッピー達による「ラブ&ピース」や後半のパンクムーブメントなど、自由を求める思想とTシャツが見事にマッチしました。それまでのメンズファッションとして捉えられていたTシャツを、多くの女性達が着こなすようになっていきます。こういった流れの中でTシャツは多くのカラーやデザインが作られるようになりました。 ・グラフィックデザイナーが1976年に制作した「アイ・ラブ・ニューヨーク」のロゴがあります。このシンプルなロゴはあっという間に米国の象徴となり、ありとあらゆる地域のおみやげTシャツに影響を与えました。 ・70年代アーティスト達は、こぞってTシャツを作品発表の道具として使い始めます。ポップアーティストが自分の描いたキャラクターをTシャツにプリントしたり、Tシャツをはじめとする雑貨などにキャラクター作品をプリントし販売しました。こうして、ポップアートがアートにまで引き上げられていきました。こうしてアーティストとTシャツは自然と手を組むことになり、美術館でも販売され、大きなマーケットとなっていきました。 ・80年代に入ると一人のファッションデザイナーが、音楽や思想を背景にパンクファッションを確立し、ロックアーティストなどもTシャツを自分たちのスタイルとして着用するようになります。またスポーツウェアもストリートで受け入れられるように、ブランドロゴを入れたTシャツが広まっていきます。 ・90年代では80年代で起こった様々な変化がうまく混合されていきます。それまで主にカジュアルとして着こなされていたTシャツが、ファッションデザイナー達がスーツにTシャツを合わせるスタイルを提案し、ミニマル・ファッションが誕生しました。またこの頃、環境問題やリサイクリングなどの関心も高まり、Tシャツにもオーガニック綿を利用したものが登場しました。 Tシャツは誕生して以来、映画の中の女優や俳優、著名人、またアーティストやミュージシャンなどに愛され、多くのシーンで一般人に影響を与えていきました。 |
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